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16年3月期決算は営業収益8,155億、営業利益688億。堅調な市況を背景に、対前期、対予想とも増収増益となりました。
新年度は、現中計の最終年度にあたり、目標である営業利益730億を確実に達成すべく、増収増益を計画しております。
前期の最大のトピックスは、何と言っても「東急プラザ銀座」の開業です。銀座に相応しい風格と、従来の銀座にない独自性を兼ね備えた新しい商業施設を開業することができたと自負しております。立ち上がりの営業状況については見通しを上回っておりまして、未だご来館頂いていない方は是非この機会にご利用下さい。
また、「道玄坂一丁目プロジェクト」も本体着工し、銀座に続く大型プロジェクトが予定とおり始動しております。
次に現下の事業環境について。
現中計を策定した時点と、現在を比較すると、大きな変化を感じています。
まず、不動産の投資環境について。
政策主導による低金利が継続する中、不動産の投資マーケットは我々の想定以上に過熱しており、「売りやすく、買うのが難しいマーケット」となっております。
次に、マクロ経済の先行きの不透明感です。昨年後半より、特に個人消費が低迷しており、BtoCの事業を多く持つ当社としては留意すべきところです。
逆に、ポジティブなのは、インバウンド需要が想定以上に拡大していることです。政府の訪日外国人目標も2020年2,000万人から4,000万人に引き上げられました。当社においてもビジネスホテル「東急ステイ」が大変好調です。インバウンド拡大のチャンスを生かす事業展開を加速していきたいと思います。
以上の事業環境の変化、足許の環境認識を十分踏まえ、今年度は、次期中期経営計画を策定してまいります。
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