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TFHD GROUP MAGAZINE
2020年04月30日
広域渋谷圏構想への挑戦
田園調布の開発以来、私たちは社会課題と向き合いながら街づくりに取り組み、お客さまや社会に価値を提供してきました。
渋谷駅周辺および青山、表参道、原宿、恵比寿、代官山など、個性的豊かな街が集まるエリアで新たな価値創造を実践しているのが「広域渋谷圏構想」です。
街の魅力が結びつくことでエリア全体の価値向上を
私たちのホームグラウンドである渋谷は、独自の魅力と活力にあふれる街です。映画や音楽、ファッションをはじめとするクリエイティブコンテンツやスタートアップが集積し、職・住・遊・学・憩・創などの多彩な都市機能を備える街は、ここ渋谷だけではないでしょうか。
100年に一度といわれる大規模な再開発において、私たちがめざしているのは、世界を牽引するビジネスやカルチャーを発信するステージ「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現です。駅周辺で進める3つの再開発事業では、私たちが得意としてきた「ライフスタイル創造」を軸に、新しい住まい方、働き方、過ごし方を積極的に提案し、幅広いお客さまから選ばれる渋谷の魅力をつくっていきます。同時に、現代の都市が抱える社会課題に向き合い、街の国際競争力向上に貢献していきます。
この渋谷の街づくりを「点」から「面」へと広げ、個性豊かな街で構成されるエリア全体のポテンシャルを高めていくのが、「広域渋谷圏構想」です。それぞれの街の個性が人や場所を介して外へと染み出し、結びついていく。そうしたイメージのもと、ハードとソフトを融合させた街づくりを進めています。個別プロジェクトの開発から管理・運営に加え、スタートアップ支援やエリアマネジメントまで、エリアの個性をのばすさまざまな施策を展開し、広域渋谷圏の価値向上につなげていきます。
スタートアップ支援の取り組み
多くの起業家をひきつける渋谷の魅力をさらに高めるため、東急不動産が立ち上げたのが「SHIBUYAスタートアップ100」です。2020年度末に向けて「100のサポート・ビジネスの創出」を掲げており、2020年3月現在、65のチャレンジを達成しています。
- 渋谷と世界をつなぐインキュべーション施設の開設
- ベンチャーキャピタルとの協業によるスタートアップ共創
- ビル遊休スペースを活用したIoTファームの実証実験 など
エリアマネジメントの取り組み
参加者数が年々増加しているゴミ拾いボランティアをはじめ、幅広い地域活動に参加・協力しています。取り組みは拡大しており、エリアの活性化や持続的な発展に貢献しています。また、「渋谷駅前エリアマネジメント協議会」に参画し、官民連携で渋谷の街の魅力づくりに取り組んでいます。
- ゴミ拾いボランティア活動「greenbird」渋谷道玄坂チーム組成
- 渋谷区の企業・行政・NPO市民による「渋谷をつなげる30人」参加
- 「渋谷金王八幡宮例大祭」参加 など
渋谷駅周辺で進める3つの再開発事業
渋谷ソラスタ(2019年3月竣工)
当社の旧本社ビルを含む4棟の建物を一体で建て替え、渋谷では希少な大規模オフィスビルを開発しました。植物の力を取り入れた空間とIoTを活用したスマートオフィスの提供を通じて、生産性の高いワークスタイルをサポートします。オールジェンダートイレや祈祷室も設置し、ダイバーシティの推進も支援します。
渋谷フクラス(2019年10月竣工)
渋谷駅前の旧「東急プラザ渋谷」跡地と周辺の一体開発による複合施設です。商業フロアには新たな「東急プラザ渋谷」が入居し、時を重ねることを楽しむ都会派のライフスタイル「MELLOW LIFE」を提案します。渋谷の西の玄関口として、バスターミナルも整備します。
渋谷駅桜丘口地区再開発計画(2023年度竣工予定)
渋谷駅南西部を一体的に整備し、「住む・働く・遊ぶ」がそろうエリアを創出します。駅からのバリアフリーアクセスを実現し、オフィス・商業施設のほか、サービスアパートメントの運営も行います。国際医療施設などの生活支援施設、災害時の帰宅困難者一時滞在施設も設置予定です。