INVESTOR RELATIONS
長期経営方針
TOKYU FUDOSAN HOLDINGS
GROUP VISION 2030
当社は2030年度を目標年度とする長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を
策定いたしましたので、お知らせいたします。
1.長期ビジョン策定の背景と目的
将来の長期的な経営環境について、新型コロナウイルスのパンデミックや急激なデジタル化の加速、脱炭素社会の進展、生活スタイルの多様化など、「VUCA※」といわれる不確実で先が読みにくい時代が続くものと認識しています。このような環境認識のもと、サステナブルな成長を実現するため、従来型の積み上げ型による計画ではなく、バックキャスト発想で10年後の当社グループのありたい姿を見定め、長期ビジョン「GROUP VISION 2030」の策定と理念体系の再整理を行いました。
私たちは「WE ARE GREEN」をスローガンに、多様なグリーンの力でさらなる成長を実現するべく、すべてのステークホルダーへの価値創造に取り組みます。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなげた言葉で、予測不可能な社会経済環境を指す。
長期ビジョンスローガン「WE ARE GREEN」について
コーポレートカラーであるグリーンを基調に、当社グループの事業や人財の多様性をグラデーションで表し、多様なグリーンの力で、2030年にありたい姿を実現していく私たちの姿勢を表現しています。グリーンは環境への取り組みやサステナビリティの象徴であるとともに、私たちがめざす「誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来」の象徴でもあります。若葉が芽吹き、それぞれの個性を活かして大きく育っていくように。私たちは「WE ARE GREEN」を旗印に、多様なグリーンの力を融合させ、魅力あふれる多彩なライフスタイルを創造していきます。
2.「GROUP VISION 2030」の概要
当社グループの理念体系
当社グループの成り立ちも踏まえ、理念体系を再整理しました。
-
ありたい姿
価値を創造し続ける企業グループへ
私たちは、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会と成長をめざします。
魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来を実現します。 -
社会との約束
私たちは、あらゆるステークホルダーの満足度の総和が企業価値になると考えます
お客さま/グループ従業員/ビジネスパートナー/地域社会/株主・投資家/未来社会
-
創業の精神
「挑戦するDNA」
価値創造への取り組みテーマ(マテリアリティ)
ありたい姿を実現するために、重視する社会課題から抽出した6つのテーマに取り組みます。
ライフスタイル
多彩なライフスタイルをつくる
街と暮らし
ウェルビーイングな街と暮らしをつくる
環境
サステナブルな環境をつくる
デジタル
デジタル時代の価値をつくる
人財
多様な人財が活きる組織風土をつくる
ガバナンス
成長を加速するガバナンスをつくる
GROUP VISION 2030の全体像
マテリアリティを踏まえて策定した長期経営方針を推進し、ありたい姿を実現します。
3.長期経営方針
2030年度に向けて強固で独自性のある事業ポートフォリオを構築し、株主価値・企業価値の向上をめざします。
全社方針:グループの特色を強みに変える
(1)環境経営
[脱炭素社会・循環型社会]すべての事業を通じた環境負荷軽減(クリーンエネルギー普及など)
[ライフスタイル]環境に寄与する快適な街と暮らしの創造
(2)DX
[ビジネスプロセス]省力化推進による創造的業務への転換
[CX(カスタマーエクスペリエンス)]顧客接点の高度化による感動体験の創出
[イノベーション]知的資産活用による新しい価値創造
事業方針:関与アセット拡大モデルを進化させる
(1)知的資産活用
ノウハウ・データなどの取得・活用サイクルを通じた収益化
(2)パートナー共創
知見・資金などの外部連携による事業価値最大化
4つの重点戦略:事業の変革とサステナブルな成長を実現する
- 魅力ある都市のプロデュース
- 都市OSとコンテンツが一体となった暮らし・体験の提供
- 魅力あふれるまちづくりを通じた広域渋谷圏のエリア価値向上
- 環境関連ビジネスの強化
- 再生可能エネルギー事業の拡大
- 人と環境にやさしいまちづくり
- BtoC事業のデジタル変革(顧客起点での体験価値創出)
- 豊富な顧客接点を活かしたサービスの進化(OMO推進)
- ノウハウの外部提供による収益源拡大
- 新領域ビジネスの創造
- 社会課題や社会構造の変化に着目した事業推進
- 社内外のリソースを組み合わせることによる事業構築
財務資本戦略
最適な財務資本構成のもと効率性を意識した利益成長を実現し、株主価値および企業価値の向上をめざします。
(1)既存事業の効率性(ROA/利益率)向上
(2)事業ポートフォリオマネジメント
(3)財務規律の維持
(4)株主還元方針
当面の方針 配当性向30%以上/安定的な配当の継続維持
4.目標指標
マテリアリティに基づき、財務・非財務を統合した目標指標の達成をめざします。
この表は左右にスクロールできます
取り組みテーマ(マテリアリティ) | 目標指標 |
---|---|
ライフスタイル 多彩なライフスタイルをつくる |
|
街と暮らし ウェルビーイングな街と暮らしをつくる |
|
環境 サステナブルな環境をつくる |
|
デジタル デジタル時代の価値をつくる |
|
人財 多様な人財が活きる組織風土をつくる |
|
ガバナンス 成長を加速するガバナンスをつくる |
|
参考指標
- ROE 10%以上
- ROA 5%以上
- D/Eレシオ 2.0倍以下
- 営業利益 1,500億円以上
- 当期純利益 750億円以上
- ※1東急こすもす会アンケート
- ※2大型・非住宅建築物の災害時帰宅困難者対応など
- ※3東急不動産の従業員