INVESTOR RELATIONS

ごあいさつ

WE ARE GREEN
誰もが自分らしく輝ける未来へ

第12期中間期を振り返って

当中間期のわが国経済は、旺盛なインバウンド需要や良好な企業収益を背景とした設備投資の増加、雇用情勢等の改善のもと、緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループでは、底堅い住宅売買マーケットを背景としたマンション分譲や売買仲介の好調、また、ホテル事業においてインバウンド需要が高水準で推移したこと等により増収となりましたが、前期におけるアセット売却益計上の反動等により減益となりました。

通期の見通しについて

通期の見通しにつきましては、国内外の景気変動や地政学リスクなど、依然として不透明な事業環境下ではあるものの、活況な不動産売買市況を背景とした、不動産売買・分譲や売買仲介の好調、ホテル・リゾート事業におけるインバウンド需要の取り込み等を考慮し、2024年5月10日に公表いたしました2025年3月期の通期の業績予想を上方修正いたしました。

今後とも経済情勢の変動に機敏に対応し、グループの各事業が持つ強みと幅広い事業ウイングを活かし、高い付加価値の創出を進めてまいります。
広域渋谷圏では、2024年4月の「東急プラザ原宿『ハラカド』」開業につづき、7月には「Shibuya Sakura Stage」がまちびらきを迎えたことで、賑わいの広がりが生まれております。

当社は、渋谷のまちづくりを従来のハード中心からタウンマネジメントや渋谷らしさの源となるクリエイティブなカルチャーづくりの取り組みへと段階を進めています。今後とも、グループ横断でエリア価値を高め、渋谷を当社グループの真のホームグラウンドとして事業機会の拡大へとつなげてまいります。

株主の皆さまへ

当社では、当面の株主還元方針を「配当性向30%以上」「安定的な配当の維持継続」と定め、株主還元に注力しております。この方針に基づき、今回の中間配当は1株につき1円増配の17円とさせていただきました。なお、年間配当は34円(対期初予想+2円、対前期+3円)を計画しております。

当社グループでは、2025年5月の公表に向け、次期中期経営計画の策定を進めております。

長期経営方針の再構築フェーズから、強靭化フェーズへと移行し、強固で独自性のある事業ポートフォリオの構築を図ってまいります。そのためにも、各事業における競争優位性の確立はもちろんのこと、グループ内のバリューチェーンにより、産業・地域・環境などの側面から他社にはない高い付加価値を生み出し、その独自性を「プレミアムな価値」として対価に変えてまいります。

また、産業育成や都市観光、地方創生、GXといった、地域課題や社会課題の解決につながる事業の芽を伸ばしていくことで、 不動産市況に左右されない新たなコア事業の育成にも引き続き取り組みたいと思います。

今後も長期経営方針で掲げる、全社方針の「環境経営」と「DX」を進めることで、幅広い事業領域を真の強みに変え、価値を創造し続ける企業グループをめざしてまいります。

株主の皆さまにおかれましては、変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。

2024年12月

代表取締役社長

西川 弘典

外部評価・受賞