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TFHD GROUP MAGAZINE
2020年02月07日
中古不動産の経験を海外で
─富裕層のお客様から得た大きな価値─
東急不動産ホールディングスグループにて、売買・賃貸の仲介をはじめ、不動産開発など幅広い事業を展開している東急リバブル。現在、海外事業部で富裕層に向けた不動産営業を行う大倉 隆幹が、自身のキャリアを振り返り、海外不動産営業の仕事の魅力について語ります。
中古不動産の売買の経験を生かして海外へ
東急リバブルに入社してから4年間は、主に不動産の売買仲介の仕事をしておりました。中古不動産以外に新築戸建や1棟アパート、1棟ビルや投資用区分マンションなども売買している部門です。
経験を積んでいく中で、日本国内だけでなく、海外の不動産事業(主に欧米)にも非常に興味が出てきましたので、会社の制度でもあるキャリアチャレンジ制度を使って、海外事業部に立候補したのです。
現在担当している欧米は中古不動産の取引が一般的で、築年数の古い物件に抵抗がない人が多いエリアです。そこで、私の仕事で培ってきた中古不動産売買の経験を生かしてみたいと思いました。
また、アメリカにおいては中古住宅の取引制度が確立されており、適正な価格を客観的に評価する(※1)アプレイザーや物件状況を調査する(※2)インスペクターなど、成熟した取引環境が整っているのも魅力に感じました。こうした制度を運用するには、各州の免許・資格が必要とされています。
今後、日本においても中古住宅の取引制度は確立されるのではないでしょうか。一方で、日本は地震大国であり、実際の顧客ニーズも多種・多様ですから、欧米のしくみや制度をそのまま取り入れるのではなく、日本に適した形での制度づくりをするべきです。
日本とアメリカの中古不動産取引においてどれほどの違いがあるのか経験・体感し、会社において生かし、貢献していきたいと強く思い、今のキャリアを歩んでおります。
※1査定業者
※2検査員、監視員
お客様の要望に対して、常に100倍以上の提案をする
海外不動産の営業活動は日本の富裕層がターゲットとなります。
主にアメリカの不動産を扱うため、まずはアメリカへ渡り、文化やライフスタイル、考え方、お客様となる富裕層の価値観を学びました。さまざまな方と仕事を通じて会話をする中で、顧客となる日本の富裕層の考え方も理解できるようになりました。
仕事の魅力についてはたくさんありますが、私の場合、会社の経営者や投資家など普段会うことのできない方と仕事を通して接点が持てることは、非常に魅力的だと感じています。どのような人生を歩んできて今の環境を手に入れたのか、本人から話を聞くことでヒントをいただくことも多いです。
以前、大手企業社長のお客様と契約することがありました。
投資を希望されているお客様は平均1カ月ほどで契約に至りますが、その大手企業社長のお客様と取引した際には、当社の部門間の連携を図り、一番お客様に価値がある提案をするためにプレゼンを何度も重ね、3カ月ほどかかって契約に至ることができました。
当社をお選びいただけたのは、今だけではなく未来を見据えた(たとえば退職~相続など)提案までも行ったからだと思います。そうした提案ができたのも、当社が幅広い事業を持っていることにより、提案の種類がたくさんあったからです。常にお客様の要望に対しては、受けた要望の100倍以上の提案をすることを心掛けています。
仕事のやりがいについては、あとからついてくるものだと考えていて。振り返ってみると、ほんの一瞬の積み重ねがやりがいにつながっています。イメージが湧かないかもしれませんが、そういうものだと思っていますね。
働く上での5つのこだわり
私は働く上で5つのこだわりがあります。
1つ目は、自ら働きやすい環境を整備することです。上司・部下・同僚との信頼関係を築くことで、周りに聞きづらい状況をつくらないようにしています。また、そうすることで組織内の意見交換も活発になり、一人ひとりの成長にもつながります。
2つ目は、自分が正しいと思った考えを臆さず伝えることです。お客様と対応しているのは自分であるため、自分が感じたお客様の想いや考えについては、上司に正しく伝えるようにしています。
3つ目は、信念を持って働くことです。幼いころからずっとスポーツを続けてきました。その経験から、「常に諦めず、必ず最後までやりきる」という意思を徹底しています。仕事においても、強い意志で一貫性を持って働くことを大切にしています。
4つ目は、思いやりを持って人と接することです。相手の立場に立って考えることで思いやりが生まれます。そして、思いやりを持つことは行動や意識に表れると考えているため、日々の思いやりがお客様対応にもつながってきます。
最後は、目標となる人を見つけることです。私の周りには社内外問わず、すてきな人がたくさんいます。そんな身近な人を目標にすることで、自分自身のモチベーションが上がり、学びや成長につながります。どんなに環境が厳しくても、目標を持つことが大事だと思っています。
どんな人でも輝ける場所に。強い組織づくりを目指す海外事業部
今後やりたいことは、まずは自分がいる海外事業部を大きくすることです。社内でも人気の花形部門と言われるような、憧れを持ってもらえる部署にしたいと考えております。
個人的には、海外事業部はまだ新設部門のため、日々の営業活動はもちろんですが、今後の営業をするための環境整備をしていきたいです。
そしてどんな人でも輝ける場所にするため、自分からも積極的に発信して雰囲気や基盤づくりをしていきたいと思います。
その後、人事課などで社内ルールや意識改革、処遇に関する最適化を図って、より強い組織にしていきたいですね。
Text by PR Table