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人財戦略
人財戦略について
当社グループは、2030年にありたい姿を示した長期ビジョン「GROUP VISION 2030」の実現に向け、“すべての従業員が「挑戦するDNA」と「社会に向き合う使命感」をもち、サステナブルな社会づくりと成長を目指します”という人財理念を掲げました。その理念と経営戦略に基づき、実行すべき方針として、「価値を創造する人づくり」「多様性と一体感のある組織づくり」「働きがいと働きやすさの向上」という3つの人財戦略を策定し、進めています。
価値を創造する人づくり
- グループ理念の浸透
- DX人財の育成
- 環境経営に基づく人財育成
「価値を創造する人づくり」は、グループ理念と経営戦略に基づいた、人財の育成に関する方針です。「GROUP VISION 2030」において、強固で独自性のある事業ポートフォリオの構築をめざし、全社方針として「環境経営」と「DX」を打ち出しました。従業員一人ひとりが創造する価値を最大化するために、「グループ理念の浸透」「DX人財の育成」「環境経営に基づく人財育成」を主たる施策とし、生産性が高く広く社会に貢献する人財の育成に取り組んでいます。
グループ理念の浸透
「WE ARE GREEN」は、多様なグリーンの力で、2030年にありたい姿を実現していく私たちの姿勢を表現したグループスローガンです。メッセージの発信と浸透のために、各社の広報室が集う「WE ARE GREEN」定例会を月1回開催しています。グループインナーサーベイでは、グループ各社執行役員が、どれだけ自分がグループ連携を実践できているかを示す「自分ゴト化」度を測定しています。2023年度は92%( 計138名回答)の執行役員が実践していると回答し、2025年度に90%という目標を前倒しで達成しました。
また、東急リバブルでは事業を牽引する管理職に対し、社長による経営方針・事業戦略の説明会を毎年実施。動画配信により全社員が閲覧できるようにしています。
グループ各社執行役員の長期ビジョンの「自分ゴト化」度(グループ連携の実践度)92%
DX人財の育成
TFHD digital(株)が中心となってデジタル専門人財の採用を行い、グループ全体のDX支援を行う体制を構築しています。「2025年度までにDX推進人財6,000人育成」という目標を掲げ、多様なデジタルスキル習得のプログラムを用意するほか、デジタル事業のアイデアを創出する実践型研修などを実施しています。これにより、「デジタル活用によるビジネス件数」は2023年度実績で累計58件となりました。また、東急不動産では全社員を対象にITパスポートの取得を促し、2030年度取得率100%をめざしています。
ITパスポート取得率 84% ※東急不動産
デジタル活用による取り組み件数 累計 58件
環境経営に基づく人財育成
全社方針である「環境経営」に基づき、社員一人ひとりが環境への理解を促進し、環境価値の機会創出につながる人財育成を図っています。サステナブル・アクション・アワードでは、事業活動を通じた環境・社会課題解決の具体的な取り組みを表彰しています。2023年度は181案件(対前年度+58件)という多くの応募が寄せられ、2025年度の累計応募300件という目標を前倒しで達成。「事業を通じた環境への取り組み件数」は2023年度実績で34件、累計70件に達し、2030年度には計100件以上の成果創出をめざしています。
サステナブル・アクション・アワード 応募 181件
事業を通じた環境への取り組み 累計 70件
多様性と一体感のある組織づくり
- 女性の活躍推進
- 多様な人財の活躍推進
- イノベーティブな組織風土の醸成
「多様性と一体感のある組織づくり」は、グループの価値創造を支える、社内環境整備に関する方針です。グループの価値創造には、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の取り組みによる「女性の活躍推進」「多様な人財の活躍推進」や、「イノベーティブな組織風土の醸成」が必要と考え、当社グループにとっては高い水準感のある目標を掲げて取り組んでおります。
女性の活躍推進
女性の活躍推進を経営課題として捉え、「新卒女性採用比率」「女性管理職比率」「女性管理職候補比率」をKPIに定め推進しています。産休・育休取得者に対応した昇格プログラムの導入や、会社を越えたネットワーキングに積極的に取り組んでいます。2023年度は、元AERA編集長 浜田敬子氏を招いたイベントや、主要グループ5社の女性リーダーによる座談会を実施し、グループポータルサイトで発信することで、風土醸成を図りました。女性のキャリアパスや働き方を支援し、これまで以上の女性活躍を促進するとともに、男女賃金格差の改善に取り組んでいきます。
主要グループ5社の女性リーダー座談会
グループ横断のネットワーキングイベント(計118名参加)
2022年度実績または2023年4月時点 | 2023年度実績または2024年4月時点 | 2030年度目標 | |
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女性採用比率 | 46% | 39% | 50% |
女性管理職比率 | 8% | 9% | 20%以上 |
女性管理職候補比率 | 18% | 18% | 20%以上 |
主要5社合計(東急不動産・東急リバブル・東急コミュニティー・東急住宅リース・学生情報センター)
管理職は課長職以上、管理職候補は課長職の一つ下の階層(係長相当)を指す
多様な人財の活躍推進
DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョ ン)を推進し、多様な人財が活躍する組織風土醸成に取り組んでいます。トップコミットメントとして「DE&Iビジョン」を策定の上、従業員に対してはEラーニングを実施し、受講率をKPIとして設定。 2030年度は受講率100%を目指しております。グループ各社に応じた取り組みを進めており、東急リバブルスタッフでは、障がいのある社員の活躍が評価され、厚生労働省が障害者雇用の促進・安定に関する取り組みを評価する「もにす認定 」を2022年2月に取得しました。
DE&Iの理解深化に関するEラーニング 受講率 96%
※主要5社合計
イノベーティブな組織風土の醸成
グループ共創型社内ベンチャー制度「STEP※」では、2023年度時点で応募累計302件、うち4件の事業化が決定しています。2024年1月には(株)リープロを設立し、技術者のキャリア・人財育成支援に向けた事業を企画中です。また、2021年度応募の「メンタルヘルス不調者の職場復帰支援」の事業案は、グループ人事施策に姿を変えて始動。会社設立という手段だけにとどめず、イノベーティブな組織風土が途切れぬようグループで多面的に取り組んでいます。
「S(Start/Sustainable/Shibuya)」+「TFHD( 東急不動産ホールディングス)Entrepreneur Program」の略称
STEP応募累計 302件
事業化決定 4件 ※2024年3月現在
働きがいと働きやすさの向上
- 健康経営の推進
- 柔軟な働き方の支援
- ワークエンゲージメントの向上
「働きがいと働きやすさの向上」は、従業員一人ひとりを支える、社内環境整備に関する方針です。従業員の健康・安全の確保が企業の持続的な発展にとって重要な課題であると認識の上、良好な職場環境の整備に取り組んでいます。
健康経営の推進
従業員の幸福と健康維持・増進を重要な経営課題と捉えて、心身の健康に繋がる様々な施策に取り組んでいます。健康診断受診率・ストレスチェック受検率・男性育児休暇取得率100%を目標に掲げ、セミナーや啓蒙活動などに取り組んでいます。東急コミュニティーでは、2021年度に男性育児休暇取得率100%を達成しました。育休開始から5日間の有給休暇扱いや、配偶者出産休暇の半日単位での利用可能等、制度を整備するとともに、マニュアルを通じて繰り返し周知することで、取得推進や”お互いさま”の風土醸成につなげていきます。
男性育児休暇取得率 89%※
※主要5社合計
柔軟な働き方の支援
効率性・生産性の向上とワーク・ライフ・バランスの実現のため、柔軟な働き方を支援しています。主要5社(東急不動産(株)、東急リバブル(株)、(株)東急コミュニティー、東急住宅リース(株)、(株)学生情報センター)ではテレワーク制度およびフレックス勤務制度(またはスライド勤務制度)を導入し、ITを活用して場所や時間にとらわれないフレキシブルな働き方を実現しています。多くの従業員が活用し、効率性・生産性および従業員満足度も向上しています。また、テレワーク制度およびフレックス勤務制度(またはスライド勤務制度)の規程整備率100%(主要5社対象)をKPIとして設定することで、柔軟な働き方の支援をアップデートし続ける姿勢を掲げております。
ワークエンゲージメントの向上
東急不動産のエンゲージメント・スコアは、2022年度下期からレーティングAAを維持しています。サーベイ結果からは、社員一人ひとりの個性や能力が発揮しやすい職場を実現できている一方で、「ナレッジの汎用化・標準化」が課題と分かりました。各スコアから分かる課題を改善し、働きがい・働きやすさの向上をめざします。
従業員エンゲージメント・ サーベイの実施および改善取組み
エンゲージメント・ レーティング AA ※東急不動産