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2015年5月19日

「TOREIT」四半期報告(第30回)

J-REIT上場の全投資法人情報のデータベース

「TOREIT」四半期報告(第30回)

【今回のトピック】

1.J-REIT資産総額(取得金額ベース) :13兆2,856億円 物件数:2,986物件
資産総額は引き続き拡大が続いており、投資法人の物件取得意欲は引き続き高いものと推察される。
2015年1-3月期の取得件数は139件となり、前期の118件を上回った。
また、新規上場2投資法人(ケネディクス商業投資法人、ヘルスケア&メディカル投資法人)による34件の上積みを除いた既存投資法人ベースでも100件を超えた。
一方、2015年1-3月期の売却件数は15件となったが、このうち11件はアドバンス・レジデンス投資法人及び大和証券オフィス投資法人の資産入替によるものである。

2.取得時鑑定キャップレート : 平均 5.0% (前期 5.1%)

取得時鑑定キャップレート(以下、「CR」という)は 5.0%と、前期に引き続き低下した。
また、各鑑定会社の期末鑑定評価におけるCRは引き続き低下傾向にあり、不動産価格の上昇傾向が継続しているものと思われる。
この点からも、投資法人の物件取得意欲は引き続き高いものと推察される。

3.運用時NOI利回り : 平均 5.4% (前期 5.4%)

運用時NOI利回り(年額NOI/期末鑑定評価額)は 5.4%と、前期比横ばいであった。
2013年以降の動向をアセットタイプ別にみると、オフィスは 5.2%、共同住宅は 5.4~5.6%の水準で推移しており、緩やかな低下傾向が継続している。
この傾向はエリア別にみても同様であり、千代田・中央・港の都心3区は 4.6~4.8%、地方は 6.1~6.4%の水準で緩やかな低下傾向を示している。

 

「TOREIT(トゥリート)」について

東急不動産(株)では、J-REIT上場全投資法人の開示情報※注)をデータベース化した会員制のWEB版データベースシステム「TOREIT」を作成しています。
当四半期報告は、「TOREIT」のデータを用いて調査・分析し四半期毎のトピックを発表しているもので、今回の発表は 30回目になります。
「TOREIT」では、個別の情報を項目毎に抽出しカスタマイズしたり、地図へプロットして比較する事もでき、J-REIT全体の動きをつかむ事が可能です。

http://tlc-jreit.com/

 

TOREIT四半期報告(第30回)ニュースリリース