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2014年5月19日

「TOREIT」四半期報告(第26回)

J-REIT上場の全投資法人情報のデータベース

「TOREIT」四半期報告(第26回)

【今回のトピック】
・J-REIT資産総額(取得金額ベース) : 11兆8,156億円 物件数:2,637物件

取得件数は2013年1~3月期から5四半期連続で100件を超え、投資法人の新規上場に加えて既存の投資法人による資産の積上げが進んでいる。また、ホテル(旅館)、物流施設、ヘルスケア施設といった多様なタイプの物件の取得が目立ってきている。
4 月以降も取得済と取得予定を合わせ既に20物件以上が公表されており、ややペースが落ちる可能性はあるものの当面は積極的な物件取得の動きが続くものと考 えられる。売却については、取得価格をかなり下回る価格での売却が依然としてみられるが、これは収益性の劣る物件を売却して資産の入替えを進める各投資法 人の取組みに由来するものと考えられる。

・取得時鑑定キャップレート : 平均 5.2% (前期 5.5%)
取得時鑑定キャップレート(以下「CR」という)は5.2%と、2008年の4.9%、07年の5.1%に次ぐ水準まで低下し、投資法人間の物件取得競争 を背景にCRの低下、取引価格の上昇といった傾向がうかがえる。エリア別では、千代田・中央・港区におけるCRがこの1年間で 4.8%→4.7%→4.6%と低下基調で推移している。アセットタイプ別では、ホテルで5%強、ヘルスケア施設で6%程度と、従来の利回り水準からみて 強気のCRの設定がみられるようになってきた。このようなオペレーショナル・アセットでは、相対的に市場に厚みがなく、この点がリスクとして意識される傾 向にあるが、投資法人による取得が進むようであれば、CRのさらなる低下も期待される。

・運用時NOI利回り  : 平均5.5%(前期 5.6%)
運用時NOI利回り(年額NOI/期末鑑定評価額)は、5.5%で推移している。この1年間はNOIが安定的に推移するなかで、期末の鑑定CRは緩やかに 低下しており、その結果NOI利回りは横ばいないし緩やかな低下基調で推移している。  なお、物件の取得時から直近決算期末時までの価格変動率をみると、2005年から09年までの取得物件がマイナス、10年以降の取得物件がプラスと取得 時点に応じて明確な差がみられるが、2011年・12年の取得物件の上昇率が8%台であるのに対して、13年は5.9%と上昇率が縮小しており、物件の取得競争を背景とした取得価格の上昇が推察される。

 

「TOREIT(トゥリート)」について

東急不動産(株)では、J-REIT上場全投資法人の開示情報※注)をデータベース化した会員制のWEB版データベースシステム「TOREIT」を作成しています。
当四半期報告は、「TOREIT」のデータを用いて調査・分析し四半期毎のトピックを発表しているもので、今回の発表は 26回目になります。
「TOREIT」では、個別の情報を項目毎に抽出しカスタマイズしたり、地図へプロットして比較する事もでき、J-REIT全体の動きをつかむ事が可能です。

http://tlc-jreit.com/

 

TOREIT四半期報告(第26回)ニュースリリース